お知らせ
天気の急変から身を守るために
近年、大雨による土砂災害や浸水などが日本各地で発生しています。
先日、石川県も加賀地方を中心に記録的な大雨に見舞われ、大きな被害を受けました。
そんな身近に迫る災害の危険を知るのに役立つのが、気象庁のウェブサイト「キキクル」です。
キキクルとは、気象庁が運用しているサービスで、強い雨が降ってきたときに土砂災害、浸水害、洪水災害など、災害が起こる危険度を5段階に区分し、マップ上の「色」で確認できます。
「災害切迫(黒)」は、何らかの災害がすでに発生している可能性が極めて高い状況であり、災害が発生する前にいつも出現するとは限りません。このため、「災害切迫」(黒)を待つことなく、高齢者等の方は遅くとも警戒レベル3相当の「警戒(赤)」が出現した時点で、一般の方も遅くとも警戒レベル4相当の「危険(紫)」が出現した時点で、自らの判断で安全な場所へ速やかに避難することが重要です。
また、リアルタイムだけでなく、数時間先まで危険度が予測されるため、今いる場所から避難の必要性を判断するのに役立ちます。
危険度の情報は10分ごとに更新されますので、こまめにチェックすることで、危険度の高まりを早めにキャッチすることができます。
さらにキキクルではスマートフォンのアプリやメールにリアルタイムで知らせてくれる「プッシュ型」の通知サービスも提供しています。
通知を受け取ることで、避難が必要な状況となっていることに気付くことができ、自主的な避難の判断に役立てることができます。また、離れて暮らす家族が住んでいる場所を登録しておけば、その場所でキキクルの通知を自分が受けて、家族に連絡することで、速やかな避難を呼びかけられます。
その他にも、いざというときの水害への備えとして、普段から自分が生活している地域の、どこに、どんな大雨による災害のリスクがあるかをハザードマップで確認しておくことも大切です。
ハザードマップには、土砂災害によって命が脅かされる危険性がある区域や、河川が氾濫した場合、浸水が想定されるおそれのある区域、指定緊急避難場所等が掲載されています。さらに、大雨が降ると冠水し車両が水没するおそれのある箇所や、土砂崩れや落石の危険のため通行規制が行われる箇所も掲載されており、いざという時に、どの道を通って、どこに避難すれば安全なのか決めておくと良いでしょう。
そして事前に避難行動判定フローを確認しておくことも重要です。
そもそも避難とは、難を避けること全体を指しており、学校や公民館といった指定緊急避難場所への移動だけが避難というわけではありません。住んでいる地域やその時の状況、人によって方法は異なります。知人や親戚の家、職場など、より安全な避難先を考え、事前に決めておきましょう。「避難行動判定フロー」では、災害時にとるべき避難行動をフローチャート形式で選択できます。災害に備え、事前準備や災害時の対応について確認してみましょう。
いざ災害がおきてしまったとき、今どこで、どのくらい危ないのか?自分の周囲は安全なのか?等まずは災害や被害の状況など、正確な情報を得ることが大切です。
ハザードマップで事前に危険を把握し、キキクルでリアルタイムの状況を把握するという二重の備えでより安全な早期避難を心がけましょう。