お知らせ
世界禁煙デー
5月31日は世界禁煙デーです。
「世界禁煙デー」は世界保健機関(WHO)が平成元年に定めたもので、日本ではこの日から6月6日までの1週間が禁煙週間となっており、厚生労働省がたばこを吸わないことが一般的な社会習慣となることを目指し、様々なたばこ対策を推進しています。
たばこの健康への影響について
喫煙による健康への影響は、心臓血管疾患、呼吸器系疾患、がんなどがあります。特に、がんのリスクはさまざまな部位で、非喫煙者と比べ高いことがわかっています。
最近では、新型コロナウイルス感染症においても、喫煙者が重症化・死亡する危険性は非喫煙者の3倍以上であるという報告もされています。
しかしいざ禁煙に取り組もうと思っても、たばこに含まれるニコチンには依存性があるため、なかなかやめられないという人も多いかと思います。
その場合、自力で禁煙するより禁煙補助や禁煙治療が効果的です。
薬局等でニコチンガム・ニコチンパッチ等の禁煙補助薬を買って使うと、ニコチン切れの症状(離脱症状)をおさえることができるので、自力で禁煙するより3~4倍禁煙に成功しやすくなると言われています。
また、ニコチン依存症であることなどの条件を満たす方は、一定の基準を満たした医療機関で禁煙治療を受けると、健康保険が適用されます。近年、治療方法が進化し、禁煙治療を終了した人の約7割の人が禁煙に成功しているとされています(※5回の禁煙治療終了者のうち、治療終了時に4週間以上の禁煙に成功した者の割合)
禁煙の効果
禁煙を始めてから24時間後には、心臓発作が起きる危険性が低下するといわれています。
禁煙後早ければ、1か月経つ段階で、咳やたんなどの呼吸器症状の減少がみられる他、免疫機能が回復してインフルエンザなどの感染症にかかる危険性も低下することが明らかになっています。長年タバコを吸っていても、禁煙するのに遅すぎることはありません。禁煙は病気の有無を問わず健康改善効果が期待できるので、病気を持った方が禁煙することも大切です。つまり病気の予防だけでなく一病息災においてもまず取り組むべき課題なのです。
ぜひ、この機会にたばこについて考えてみましょう。