お知らせ
氷室の日
江戸時代、冬の大寒の時期に「氷室(ひむろ)」に雪を貯蔵し、旧暦の6月1日に氷室を開きました。夏に氷室の氷雪を口にすると夏負けしないと言われ、加賀藩では徳川将軍家にこの氷雪を献上したと伝わります。金沢市では毎年氷室開きが行われ、7月1日は氷室開きの日(氷室の日)とされ、無病息災を願って饅頭を食べる習慣が残ったのだそうです。
さて、氷室饅頭には、白・紅(あか)・緑(あお)の3色があります。やさしいパステルカラーでお店ごとにほんのりと色の違いがあるのも特徴です。氷室饅頭の色は見た目だけではなく、色ごとに意味も込められています。
白・・・白には「清浄」の意味が込められているとされています。清廉潔白な印象の白は太陽に照らされて浄化していく様を連想させます。
紅・・・紅は“あか“と読み、「魔除け」の意味が込められているとされます。紅(あか)は古来より太陽や炎、血液の色として崇められ、魔除けの意味がある色です。神社の鳥居も同じように魔除けにちなんでいます。
緑・・・緑は“あお”と読み「健康・長寿」の意味が込められているとされます。「新緑」を表しているとされ、新緑は生命の息吹を感じさせるので、健康や長寿といった意味合いにぴったりです。
販売期間は、6月下旬〜7月1日の金沢市内のほぼ全ての菓子屋で購入できます。
予約できるところもあるので、氷室饅頭を食べて、無病息災を祈りましょう。